しまずあいみのぽんこつ日誌

~アラフォーになったのでタイトル変えました~

どうにもならないものをどうにかしようとする女たち〜占い依存な女たち〜

アラサーと一括りにするのは畏れ多いのだけど、都心のアラサー女子の占い受診率(課金型)ってどのくらいなんだろうか。わたしの周りで聞くと、一度きりの経験を含めると約半数以上は経験があるのではという所感。

男性が社会人になったら初任給握りしめて風○デビューをするがの如く、28歳を過ぎた女性は占いの課金に走る、というのは完全なる私見ですが、「アタシはしいたけ占いで充分だから関係ない話♪」と思ったそこのお肌ぴちぴちの貴女。

無料の星座占い・コラムでは飽き足らず、「人間が12タイプで区分出来たら世話ないんじゃい!」とよりパーソナルな傾向と対策を求め対面占いに駆け込み、さらには電話占い・スピリチュアルに進むエリートコースを諸先輩方がひた走ってきたのをいつまで「他人ごと」と言えるかはわからないんだぞ(誰目線)。

 言うまでもなくわたしは肝心なところで他力本願で思い込みが強くかつ予測を後から答え合わせができるものが大好きなので、割と占いが好きである。こんなこと大っぴらに言うもんじゃないというのはさすがのわたしでもちょっと気にするので小さく書くけど、それこそ一時期占いに金を費やした経験がある。 

元来物事に場当たり的かつ極端かつ瞬間的にハマるタイプなので短期間で事なきを得たが(家計は大出血だったけど)、わたしみたいな依頼心の強いタイプは占いにハマったら破産だなと思った。その頃は対面・電話・月額課金型問わず短期間に多様な占いを経験して、ついには占ってもらうことがなくなってしまい

にゃんきちったー:「肩が凝って、ふくらはぎがすぐむくむんです。」

占い師:「恐らく胃腸が冷えて血流が悪くなってるんでしょう」

的な「もうおまえそれは漢方薬局行って来いよ」みたいな会話をするところになって「やっぱりおとなしく整体に行こう」と我に返り、思いの外スパッと止められた。帰る場所(整体)があって本当に良かった。

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 占いの口コミや掲示板をのぞいてみると、占いの熱心な支持層であるリピーターや占いジプシー(様々な占いを転々とすること)になる人は、「復縁成就」「不倫成就」を願う人が多いことに気づく。「元彼にブロックされてしまいました。彼から次に連絡来るのはいつでしょうか」みたいなことが書かれてあって、「あんたそうなるまでいったい何したんや」とハタから見ると思ってしまう。

「占いはエンターテイメント」を超えた期待感を持つ顧客たちに、昼夜問わずして支えられる占い市場はおよそ一兆円規模、非公式なものを足すとそれ以上と言われている。

相手の出した結論や因果応報を受け入れられず、どうにもならないものを我欲でどうにかしようとする。目の前の結末や状況を受け止め、その理由や意味をきちんと理解しようとすることなく、第三者の繰り出すカードや生年月日に、自分にとって望ましい未来を見出そうとする。

目の前にある結末を「わたしが欲しいのはコレじゃない!」と突っぱねて、「辛いです。わたしの望む未来はいつ来ますか?」と聞いて回る。なんというか、「想い」が強いというより「我欲」が強い。もちろん、本人としては自分が囚われているものが「運命の相手」なのではなく「執着」であること、自分の思い込みで自身の首を絞めているだけだと、とっくに気づいている人がほとんどだ。

「諦められたらラクになるのに」。そう、そうしたらラクになれるとわかっている。この関係性で妥当な結末はそうすることでしか導き出せないとわかっている。お互いの役目がとっくに終わっていることに気付かないふりをしている。だから余計に辛い。

占いに限らず、巷の「復縁本」や「略奪愛の恋愛テクニック」的なものにあまり意味が無いだろうなと個人的に思うのは、それが人間関係のつまずきを本質的に解決するための人格の成長に寄与しないからだ。人間関係はいつもどこか同じポイントで躓いたり綻んだりしている。

自分か相手どちらかが圧倒的に成長・変化しない限り、何度手をつなぎ直してもまた同じところでコケてしまうのは目に見えてる。

たまに双方がなんの成長もしていないのに復縁・不倫が成就したり、別れ・復縁を繰り返すカップルもいるけれど、それはお互いの人格が良くも悪くも同等で、いわゆる「割れ蓋に綴じ蓋」を地でイケる稀有な組み合わせなのだろう。それも「相性の良さ」のひとつである。

 占い自体は今でも面白いと思うし非難するつもりは毛頭ないし、復縁や不倫の成就を願う気持ちを否定する気持ちもまったく無い。そんなこと言ったらわたしなんか特大ブーメランに首の骨髄までふっ飛ばされてしまう。 そういう状況は当人にとって本当に辛いのではないかなと察するし、現にわたしはとっても辛かった。

 

だけど 個人的には「一世一代のなんとか」なんて無いと思っている。もちろん「こんな人初めて…!」と感動する出会いはあるし、そう思わせてくれる人には陶酔してしまう。

しかし幸か不幸か、一度経験したことは、大概のことはまた経験できてしまうものだ。そして悲しいかな、自分の感性だって変わっていく。大金はたいて追いかけた恋が、後々どうでもよくなってくるからこそ、わたしたちは今日も生き続けることができる。

・・・ということで占いにハマって我に返った後にメモした「占いに費やさなかったら買えたであろうものリスト」を抱きしめながら今夜は眠りにつきたい。

 

【後記】

「自分を突き放したい時」におすすめのぱぷりこちゃんの著書

なぜ幸せな恋愛・結婚につながらないのか 18の妖怪女子ウォッチ

なぜ幸せな恋愛・結婚につながらないのか 18の妖怪女子ウォッチ

 

 女性のタイプを18の妖怪タイプに区分し、徹底分析した本。ぱぷりこちゃんの面白すぎる言葉のセンスと容赦ない筆圧が炸裂。身に覚えの無い章では友人知人の方が浮かんできて「なるほどな」とほくそ笑み、身に覚えのある章では今すぐ死になるという稀有な本。

この本をちゃんと理解すると、己が恥ずかしすぎて結末が見えすぎて下手にひとに恋愛相談出来なくなる、という副作用がある。特にこの記事にピンと来た方はもしかしたら以下の章に身に覚えがあるかも…?

1.恋愛相談マニア女子

15.ずっとセカンド女子

16.私はあなたの信者女子

17.私が彼を救う女子

18.それはモテじゃないカモだ女子

 

 【「占いに費やさなかったら買えたであろうもの5選」(誰得)】

「翌日の朝が楽しみになる感動トースター」

落ち込んでる時は無駄に夜型になるので、食欲ドリブンで生活サイクルの改善を。

BALMUDA The Toaster(バルミューダ ザ・トースター) | 感動のトースター | バルミューダwww.balmuda.com

⚫︎「肌よりも老化が怖いのは髪である」

気持ちが病むと風呂入るのも髪を乾かすのも嫌になるのでダイソンの突風ドライヤー

www.dyson.co.jp

 

「男一瞬、老舗浴衣一生。」

竺仙さんが謳っているわけではないですが、天保13年創業  竺仙の浴衣。紗栄子さん愛用。

www.chikusen.co.jp

 ●「こんなに手をかけた自分が粗末に扱われるのは許せない」

という自己愛に浸れるかもしれないホテルスパといえば。わたしは整体無しで生きられない身体なのでこのお金を出すなら雑居ビルの整体の回数券を買いますが、そんな必要無ければ年に一度は受けてみたいご褒美。

マッサージ嫌いな人は高級下着で代替可。

www.mandarinoriental.co.jp

 

「自分と一生付き合っていくのは己の体質だけである」

「ディスカバリー」というオプションを付けて先祖に思いをはせるのもよし。

mycode.jp

 

お金と時間は大事に使いたいものである。