しまずあいみのぽんこつ日誌

~アラフォーになったのでタイトル変えました~

他人にとって「脳内麻薬にしか過ぎない自分」

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常に唐突感しかありませんが、今日は「自分はアッパー系・ダウナー系、どちらの脳内麻薬が欲しくなってしまうのか、もしくは他者にどちらと見なされるのか」がわかることで、自分やあの人の欲望の正体が見えてくるよ!という記事です。

「あんな優しい彼(彼女)が居るのに、なんでわたし(俺)はもの足りなく感じちゃうんだろう

「なんであの人はわたしじゃなくて仕事や遊びを優先するんだろう」

その理由は「その人が出したい脳内麻薬にあるのです」というお話です。

脳内麻薬の話になる前に、イメージしやすいよう、麻薬=ドラッグの話をします。

ご存じの通りドラッグは大きく分けて2つ、アッパー系とダウナー系に大別できます。

アッパー系は興奮剤として精神を通常以上に高揚させる作用、一方ダウナー系は抑制剤で、興奮・緊張を抑制しリラックス状態をつくる作用があります。

代表的なものでいうと、

◆アッパー系・・・コ⚫️イン・LSDなど

◆ダウナー系・・・大麻やヘ⚫️インなど

がそうなのですが、何も麻薬に手を出さなくても、人間は本能的にもっと強力な麻薬を自分で作り出しているんですね。

脳内麻薬については、中野信子さんの本がとても面白くわかりやすいです。

【脳内麻薬について】

脳内分泌される、人間の思考と行動の源泉である「脳内麻薬」。上記の麻薬をそのまま置き換えてみると以下の通り。

◆アッパー系・・・ドーパミン・(アドレナリン)

◆ダウナー系・・・セロトニン

たとえば、残業時や気の乗らない時に甘じょっぱいスナックを食べたくなったり、時々無性に焼肉やマックのフライドポテトが食べたくなる。これは脳が興奮剤としてのドーパミンを欲しているからなんです。

一方、快楽物質セロトニンは自然やヨガ瞑想、深い睡眠から得ることが出来ます。あと鶏肉をよく噛むとセロトニンが出ます。

人間が感じる「幸せ」はセロトニンからもたらされます。いつもごきげん、笑顔の人は基本的にセロトニンの分泌が十分に安定している人です。(イライラしてる人はセロトニン不足のノルアドレナリン過多)

セロトニンは人を殺すことも止めることが出来ると言われています。犯罪者の再販防止にセロトニンを注射でぶっさせばいいとかいう議論もずっとされてますからね。

そんなセロトニンですが過多になると、「欲も恐れも無く、何もする気が起きない」という状態になり、それはそれで社会生活が困難になります。俗世を解脱した仙人状態ですね。

そんな風に人間は、その時分泌されてる脳内麻薬によって思考・行動が決まるそうです。

そして乱暴に言うと、宇宙に存在するものすべてを、脳内麻薬の対象としてジャッジしていると言えます。

 

【他人にとっての「脳内麻薬としての自分」】

~アッパー系・ドーパミン編~

たとえば、楽しいこと・刺激大好き!常にわくわくして感性を磨きたい!という人は、恒常的にアッパー系・ドーパミンの分泌を優先的に求める傾向にあります。だから常に選択肢の中で、楽しい方・刺激のありそうな方を選択し、そのほかのものは後回しに。

これを仕事や趣味だけでなく、恋愛にも求めてしまった場合、「刺激を求めていつも遊んでしまうワタシ(オレ)」になる可能性があります。

例えば『英雄色を好む』はこのパターンですね。英雄は人生全てにおいて超絶アッパー系・ドーパミン志向なので。●原●太郎さんとか。老いてなおセックス!みたいな。

こういう人は常にアッパー系を求めてるからこそ世間から突き抜けられるんですよね。周りを見ても、政治家とか起業家などに特に多い印象。

常に刺激を求めたり、相手をとっかえひっかえし、そして時間がたてば飽きて(=安心する=セロトニン分泌)しまう。

自分を愛してくれる優しいダウナー系彼氏と付き合ってるのに「もっと刺激が欲しい!」と彼女が不満を感じている理由も、これなのです。

得てして「愛」と呼ばれるものは、物足りないものと言われますよね。

そういう人は「満たされない 」と言うけれど、常に新たな刺激、ドーパミンを求めてるのだからそりゃそうで、その人にとってはドーパミンを出してるつかの間の状態が最も「満たされている」状態になる。

そんなアッパー志向の男性(女性)と付き合った時、最初はアッパー系だけにテンション高く求められてそれが楽しいんですが、徐々に「もう飽きたんかい?!」「あの頃のグイグイ来る感じはいずこに…」みたいな恋愛あるあるってあるじゃないですか。

それで不安になった方が「嫌いになったの?」「もう好きじゃなくなったの?」とか聞いても、大概が「別にそんなわけじゃない」と気のない返事。

それは必ずしもウソではなく、ただ単に恋愛初期のドーパミンが出なくなって、相手がセロトニンの対象になっただけ。そして彼(彼女)は普段のベースとして「アッパー系のドーパミン」の方が優先順位が高いだけなのです。

それが「飽きられた」現象の正体です。

もちろんセロトニン無しでは生きていけないので、ドーパミンを出す材料(他の女性や友人との遊び、仕事など)がなくなったら、一旦はセロトニンの元へ戻るのだけど。

またドーパミンを求める旅には出るでしょうね。Yes,ドーパミンローリングストーンズ!!

ちなみに、上記の傾向が強い人をドーパミン症候群」と呼びます。

ドーパミン症候群の男友だち(起業家、超ガツガツ系のサラリーマンたち)が疲れただの傷ついただの言ってダウナー系を欲し、ダウナー系の恋人を作ったはいいものの、付き合ったそばから飽きてアッパー系(仕事や趣味や刺激をくれるほかの女)を求め、結果相手を振るという自己中対応をしていると「だからおまえはドーパミン症候群なんだから自覚しろよ!!!」一生「味の素」とハッピーパウダー(お菓子ハッピーターンの粉)に漬かってろよ!!!と拳を震わしてます。

 

~ダウナー系・セロトニン編~

一方、「刺激は仕事やそのほかのことで十分。とにかく安心したい、癒されたい人」。「タイプは家庭的な人です」と建前でもコンプレックスの裏返しでもなく本気で言う人は、ダウナー系・セロトニンを出せる人に魅力を感じるのです。

元々は異性にアッパー系を求めていたけど、アッパー系の仕事や趣味(釣りとかサーフィンとか)にのめりこんだため、アッパー系女性に興味が無くなった、という人も居ます。

むしろ結婚や特定の異性が居た場合は、その人に求められないものを仕事や趣味、友人関係に求めるのがスムーズに生きる方法で、なんでも異性に求めようとすると、リスクを背負う可能性があります。

あとは男性は特に仕事の優先順位が高いので、歳を重ねるごとに、気力も体力も必要なアッパー系の女性を遊びはOKでも本命視しなくなったりするように思います。

時代性なのか、若い人には自身がダウナー系、さらに求めるものもダウナー系嗜好が多いように見えます。周りを見ても、「恋がしたいっ!」的テンション、欲しいものに対してガツガツする姿勢が内にも外にも顕在化してるのはアラサー以降に多いなと。

もちろん、ダウナー系・セロトニン系が正解、万能かと言うともちろんそうではありません。

刺激や楽しさを感じたり、成果を得ようと頑張るのも、褒賞系ホルモンドーパミンを嗜好してこそです。

 

物事の二面性ですね…(誰)。

 

【人は結局見たいようにしか見ない】

上記の通り区分することで、有る程度傾向がつかめはします。

しかし他者にとっての自分となると、その眼差しは相対評価、どこまでいっても人は自分の見たいようにしか見ません。

同一人物に「アッパー系的魅力」を感じる人もいれば、「ダウナー系魅力」を感じる人もいます。

 

わたし自身も振り返ってみると、ダウナー系志向の男性に告白されて付き合って、「あれ・・・アッパー系女子だったんだ・・・やっぱ無理」とかなってフラれたりしたことが…ありました…。

 

その頃のわたしは夜中まで働き、週2で整体に通ってとは言え、まだ若さ故のエネルギーと体力があった。

 

その時は知り合いの「超絶ダウナー系セロトニン女子」の顔を思い浮かべながら、「なんでわたしはあの子みたいな癒し系になれないんだろう・・・」と夜な夜な枕を濡らしたり。

挙句「よしっ性格を変えよう!」と無駄な決意をしてみたり。ご存知の通り、決意で性格は変わりません。脳内麻薬を変えるためには究極、身体を変えるしか無いのですが、当時のわたしは今よりさらにアホだった。

 

その後、超絶アッパー系嗜好の人と付き合うんですが、その人は生粋のアーティスト&メンヘラ好きで(彼女たちの起伏の激しさナメてました)、彼からするとわたしは「ダウナー系女子」。

仕事にも超絶アッパーな彼を支えたくて「プロ彼女」の真似事をした結果、「キミは菩薩系だね」と言われ、「あぁ、わたしも美しくて才能のあるメンヘラになりたい…だけどそういう人って大概実家金持ちかパトロン居るか水商売してて生活深夜型だし、そんなんじゃ今のOL生活続けられん…やっぱり恋と仕事の両立って難しいのね…(そしてだんだん論点がズレる)」と、チープな嫉妬で夜な夜な枕を濡らす日々(その枕は大丈夫なのか)。その時はさらにわたしはアホだった。

そんなことを経て自分や相手の嗜好性が判ってからは、上記のようなミスマッチは起こりにくくはなりました。

が、脳内麻薬の変化によって人間いかようにも変化します。

安定してた彼が突然熱病にかかったように(ドーパミン過多)浮気に走ったり。その逆も然り。

だから「わたし(俺)や彼(彼女)の性質はこうなんだ!」ってあんまり決めない方がいいと思ってます。(ドーパミン症候群以外は)

が、やはり傾向値はありますので、ご参考までに。

 

というわけで、人の選択や行動には、その人が求める脳内麻薬が源泉であり、自分も含めて他者をその対象としてジャッジしてますよ、他人からジャッジされてますよというお話でした。

 

だから愛し合ってる二人が、

「わたしが死んだらどうする?」

 

「ぼくも死ぬよ」

という茶番劇がありますが、その質問に誠実に答えると

 

「きみと同じ脳内麻薬を出してくれる人を探すよ

になるのです。

 

それを「嗜好がブレない人ね!」と思うか、「ふざんけんな」となるかは、その人次第なんですけど。