しまずあいみのぽんこつ日誌

~アラフォーになったのでタイトル変えました~

「ロックダウンになる前に、やっときゃよかったこと」リスト

いたずらに不安を煽るつもりはまったくないのですが、日本(首都圏?)が、このまま状況が悪化したら「ロックダウン」(対象エリアの住民の活動の制限)になるんじゃないか説をSNSなどで見かけました。

そこで、今わたしが住んでいるフランスが、生活必需品販売店以外の店舗休業や外出制限下になった際に、「やっとけば良かったな」と個人的に思ったことを記載してみました(フランスはロックダウンが始まってから、1週間半程経過しました)。在外邦人上メセクソバイスに聞こえたらすみません。

日本は公衆衛生レベルも高く、自粛を強く訴えれば一定の効果が見られるだろう国だと思うので、今後どこまで厳格な対応をするか、正直言ってわたしには想像がついてません。

しかし、フランスが外出制限を発令した3/16 夜時点では、感染者が約6,600名、死者約150名でした。

そして、フランスが日本の感染者数を超えたのは、3/16のたった1週間前の3/9です。
その時点では日本が感染者数約1,000名超え、フランスが1,500名を超えたところでした。1,500名といえば、いま現在の日本と同程度の感染者数です。日本同様積極的検査を実施したわけではないのに、フランスはそこから1週間で5,000名、そして今や1日5,000名のペースで増加しています。

※死者に関しては、日本はフランスの3分の1から4分の1程度に抑えられています。

しかしそこまで感染者が増えても、市井の人はロックダウンが始まるまでは、生活はほぼ通常通りで、自分もいま思えばのんきに構えていました。しかし、事態はいきなり進行します。

なので、もしかしたら取り越し苦労をさせてしまうかもしれないけれど、急いで備えて欲しい&自衛してほしいなと思います。

 

わたしは若干弱気に書いていますが、twitterで海外在在クラスタの方は、在在国の現状を踏まえて、かなり強めにハッパをかけています。詳しく知りたい&危機感持ちたいという方は、ulala franceさんやめいろまさんなどのtweetが参考になるかと思います。

 

※フランスでは現在、生活必需品販売店以外の店舗は一斉休業を強いられ、スーパーと薬局、パン屋とご飯系の食品小売、ガソリンスタンドと銀行以外は閉店しています。

また、外出許可証の携帯が義務付けられており、違反した場合1万6,000円の罰金が課される外出制限が行われています。

店舗一斉休業も外出制限も、「明日からやるぞ」みたいな感じで突然始まりました(罰金に関してはどんどん厳格化されており、15日以内に再度違反した場合は、最大17万円の罰金というえげつなさです)。

さすがに日本政府はいきなりそこまで強硬なことはしませんよね?どうなんでしょう?お節介?という思いがありつつも、念のためしたためたいと思います。

 

【やっときゃ良かったことリスト】

(このために人混みに出るほどではありません。もちろん自宅待機が最善と思います)

 

・地味に困るメンテナンス系

床屋とか皮膚科で薬を貰うとか、コンタクトとか歯医者とか美容系のメンテナンスとか、今後1-2ヶ月の放置が耐えられなさそうなことは済ませておくこと(夫は「髪切っておけば良かった…」と、よくぼやいております)。

いま現在も外出自粛が望まれる時期ではありますし、一番安全なのは自宅にいることですが、店舗や病院が休業に入ると如何ともしがたい状況になります。自分が不快に思うこと、耐えられなさそうなことを厳選して、いち早く準備して欲しいです。

フランスでは、国から一斉休業を強いられない業態でも、スタッフの感染予防のため休業する店舗や病院も多く一時休業しています。行きつけがある場合は、ご留意ください。

 

・食料品などの生活必需品について

ロックダウン後もスーパーは開いている事が多いので(フランスはじめ大概の国では開いてます)、むしろ食品などの生活必需品はなんとかなる印象です。日本にはコンビニがありますし。

最初はどこの国でも買い占めが起こるものの、よほどの事態じゃない限り数日で解消されています。テレビやSNSではもぬけの殻になった棚を取り上げていますが、もし買い出しが出遅れても焦らなくて大丈夫です。とりあえずは、数日分の食料があればOK。

ベタですが、米と水があれば最悪なんとかなるので、不安な方はあると安心感があります。

ティッシュやトイレットペーパーは既に品薄と聞きますが…フランスもそれらは品薄気味なので、見つけたら買って補充するしかない状況です。

・体調崩したときのために

お粥やお味噌汁など、インスタント食品の備蓄。この時期、用心していても風邪を引きやすい時期かと思います。

わたしもそうだったのですが、体調悪い時に、風邪引いてるのかコロナに感染してるのかビビりながら買い出しに出かけるのは精神的負担が大きいと思うので、体調悪い時でも食べられる食品や飲み物をぜひ確保しておくと安心だと思います。

あと体温計をお持ちで無い方は、買っておいた方が良いです。風邪なのかコロナなのか、最初は熱(37.5度以上か)と咳(断続的な乾いた咳かどうか)と息苦しさの有無で自己判断するしか無いので…

Amazonや通販の配送について

生活必需品以外の配送が他国同様、早々と止まる可能性があるので、生活必需品「以外」の欲しいものは速攻!ポチること(やらずに後悔中)。受け取りの際は、ぜひ置き配や宅配ボックスを選択すると、宅配業者の方にも喜ばれるのでは無いかと思います。

 

・生活必需品以外について

本とか娯楽品とか電化製品とか、お子さんの教材やおもちゃとか、あとあと必要になりそうなもの、欲しくなりそうなものは思い切って買っておくこと。

フランスではこの類の販売店舗は全て休業、あとの祭りです。

・毎日が最後の晩餐

ラーメンなど食べたいものは、店が空いてるタイミングで速攻食べておく。

 

リストは以上です。

 

個人的所感としては、スーパーに行くのと近所での運動(フランスでは1時間1キロ圏内)が許可されている限り、事業者観点はさておき、生活者として生きていく分には全然問題ないです。ロックダウン=生活者として悲惨では無いので、ご安心ください。やはり大事なのは食と運動ですね。

あとは精神的ストレスをどこまで感じずに居られるかが、個人的に難関です。

【幸せの自給自足が出来るか】いう、ひとりひとりのオタクスキルが問われています。
わたしは腐女子の『つづ井さん』というエッセイマンガを読んで、オタクの自給自足スピリットを学ぼうとしております。
https://crea.bunshun.jp/list/comic-essay/author/つづ井


わたし個人は体調の関係で、1月中旬からほぼ引きこもっていたので、外出自粛を2ヶ月半ほどやっとることになるのですが、もう…もぉ…いい加減飽きています。特に天気が良い日は爆発したくなります(謎)。

ただ、いま現在の日本の「自粛する人はするし、しない人はしない」という、気を付けてる人ほど割りを食ってるように感じる宙ぶらりんの状態や、お子さんに合わせて子育て中の方ばかり家にこもらなければならないという状態も、結構なストレスだと思います。

なので一部の方にとっては、みんな一斉に行動変容せざるを得ないロックダウンの方が、ヤキモキしなくて済むぶん、精神的に安心するしマシなんじゃ…とさえ思ったりもします。

そしてひとり暮らしでも、複数人で暮らしでも、どうしてもストレスは溜まるもの。

人と会わず職場にも行けなくなると、家族間でもマジで話すことがなくなります。
なので、各人が好きなコトやモノを複数確保しておくのがおすすめです。オタク最強説です。

あと、ロックダウン中でも外出せざるを得ない職業の方や、仕事上リモートワークが出来ない方に対する配慮(普段以上に手を煩わせないとか、置き配にするとか)や、感謝の声がけはとても大事だと思うようになりました。

実際自宅の近所のスーパー数軒の店員さんの対応が、いつにも増してピリピリしているのをヒシヒシと感じます(フランス人あるあるで、普段から愛想は無いことが多いのですが、さらに殺気が…)。
また下記リンクの動画に映ってるフードデリバリーの配達員さんの様に、マンションの下までお客さんに来てもらって、手渡しを避けて「スクーターの袋に入ってるので持ってってください」と、お客さんから1メートル以上距離を置いたところから伝える、という方法をとってる方もいます。

https://www.facebook.com/654873828310251/posts/866173280513637/?vh=e

ロックダウンが始まってみんなが出歩かなくなった時に、仕事上外出せざるを得ない方が「自分たちは危険に晒されながら仕事をしている。家に居れるだけ安全じゃないか」と不満が溜まっていくのは当然のことだと思うので…。
だから家に居れる人は「家に居られるだけありがたい」と思って粛々と引きこもるしかないですかね…。

最後に話が逸れる上に、わたしがこんなところでこんなことを書いても何の役にも立たないのですが…。

家庭が辛い人やそんな子どもにとって、ロックダウンが起こると、どれ程辛い環境に追い込まれるのだろうと、毎日いたたまれない気持ちになっています。

実際フランスでは外出制限下で、家庭内暴力が32%増加したといわれています。フランスでは薬局に買い物に行った際に被害を訴えると、薬局から警察に通報出来る仕組みが用意されています(しかし通報したあと、どのような保護手段があるのかは、わたしの語学力ではわかりませんでした…)

国や自治体頼みで自分が情けないですが、外出制限中でも駆け込める場所や一時保護を継続受け入れしているシェルターの存在は、積極的に広報して欲しいです。

 

ニュースによると中国は現状復帰を始めているようですが、欧州ではロックダウンがいつ緩和されるのか広報されておりません。
フランス政府は、以前は「ピークは5月末」と予測していたので、夏前に状況が好転するかどうかでしょうか…。日本も長期化しないことを祈ります。 

 

というわけで、ロックダウン1週間半で、夫婦の会話が尽きた現場からは以上です。

 

みなさまも、無事健やかに過ごせますように…。なんだか長丁場の気配で気が滅入りそうになりますが、一緒に乗り越えましょう…!

 

【追記】(2019.3.29)
「やっときゃよかったこと」に、「里帰りするなら至急で」と記載していたのですが、削除しました(本来なら削除部分を明示するため、訂正線を入れたかったのですが、現在アプリからしか操作できず…やむを得ず削除しました)。


フランスでは外出制限が始まってすぐ、「しばらく家で過ごすなら地元で家族とゆったり過ごしたい」と考える人々が増え、パリから郊外や地方に移動しようとする人が続出し、違反者として取り締まられました。

しかし、家族を大事にするイタリアでは、里帰りが原因で感染が拡大したと先程知りました。
ワンオペ育児で家にこもりっきりの方は、ご実家で自粛期間を過ごした方が精神的にラクになるのでは…と思ったのですが、ご実家にご高齢の方がいらっしゃる場合は特にご注意ください。